日本各地で行われている灯籠流し。ご存じの通り一年に一度、お盆の時期に家々にお迎えしたご先祖様を再び送り帰す“送り火”の一つで、古くから行われてきた日本の伝統行事の一つです。お盆の終わりの日に、灯籠に火を灯して供え物とともに海や川に流すのが一般的ですが、それぞれの地域の文化や風習をもとに、その形態は様々に受け継がれています。日本では松島の灯籠流し、京都嵐山の灯籠流し、広島の灯籠流しなどが有名ですが、河口湖でも昭和56年から毎年灯籠流しが行われてきました。
先祖や諸霊を敬い、灯籠を流して想いを運ぶ。日本人が大切にするその美しい心は、各地で灯籠流しとともに受け継がれています。
富士河口湖灯籠流しは、河口湖町大石地区に寺院をおく真如苑が、昭和56年に河口湖で灯籠流しを開催したところにはじまります。毎年8月のお盆の時期には1,200艘を超える灯籠が湖面に浮かべられ、地元では河口湖の夏を彩る恒例行事として知られています。
この灯籠流し、地元諸団体と真如苑の協力のもと、「富士河口湖灯籠流し」として河口湖灯籠流し実行委員会が主催するようになったのは平成19年。実行委員会形式での開催になって16回目を迎えます。より多くの人々にこの伝統行事に参加していただき、祖先や亡き人を敬う美しい心が大切に受け継がれていくようにと願ってのことでした。
河口湖灯籠流しで流される灯籠は、ご先祖様や亡き人への大切な想いやお気持ちを、自由なメッセージにして書き込めるようになっています。ご自身の祈りや想いが込められた、世界で一つしかない灯籠が河口湖に浮かべられていくのです。
1人ひとりの思いをのせた灯籠の灯火が河口湖の水面を彩ります。
ご家族、ご友人と一緒にご参加ください。
イベント当日、真澄寺山梨別院駐車場の「灯籠受付テント」にてお申し込みいただきます。
灯籠には、ご先祖さまや大切な方に向けた皆さまのお気持ちやメッセージ、イラストなどを自由にお書きいただけます。
ご自身の手で河口湖の湖面に灯籠を浮かべ、大切な人へ思いを届けるひと時をお過ごしください。